こんにちは。「イチからノベル」管理人です。
今日から始まる「初心者向け小説の書き方講座」では、小説を書いたことがない人でもスムーズに一作目を完成させられるように、全12回に分けて解説していきます。
初回となる今回は、実際にペンを動かす前に知っておきたい基本的な考え方についてお話しします。
「早く書き出したい!」と思うかもしれませんが、最初にこの準備をしておくと途中で挫折しにくくなります。
なぜ小説を書きたいのか?目的を考える
小説は、ただの趣味としても、人生をかける挑戦としても取り組める奥深い表現方法です。だからこそ、まず最初に自分が「なぜ小説を書きたいのか」を整理しておくと良いでしょう。
例えば……
- 読書が好きで、自分でも物語を作りたい
- 好きな作家に憧れて、自分も同じ世界を歩きたい
- ネットに投稿して感想をもらいたい
- 将来は作家としてデビューしたい
どの理由でも構いません。大切なのは「自分が小説を書く動機を意識すること」です。これがあると、途中で行き詰まったときに「なぜ始めたのか」を思い出せるので、モチベーションの回復につながります。
読者を意識すると物語は変わる
小説は「誰かに読んでもらう」ことで初めて完成します。もちろん、自分だけの楽しみとして日記のように書くのも素晴らしいことですが、「他の人に読まれる」ことを少し意識するだけで、文章は格段に読みやすくなります。
ここで考えてみたいのは、どんな人に読んでほしいか という点です。
- 友達や身近な人に楽しんでもらう
- 同じ趣味を持つ人に共感してもらう
- 広い読者層に届けてみたい
ターゲットをイメージするだけで、語り口や描写の深さ、物語の方向性が自然と変わってきます。特に初心者は、まず「友達に読んでもらう」くらいの意識で十分です。小さな読者像を描いてみましょう。
アイデアは必ずメモに残す
小説を書く上で一番大切なのは、日常の中に転がっているアイデアを逃さないことです。
「これ、物語になりそう」と思った瞬間は誰にでも訪れますが、数時間後には忘れてしまうことが多いものです。
そこで習慣にしたいのが メモの活用 です。
- スマホのメモアプリに短く残す
- ノートや手帳に書き留める
- アイデアが浮かんだ状況をセットで書いておく
- 外出中ならボイスメモに吹き込む
ポイントは「必ず残す」こと。断片的でも構いません。「黒い猫が笑った」「廃墟に花が咲いていた」など単語だけでも十分です。これらの断片は、後で物語を作るときの大きな素材になります。
書く前に準備しておくと楽になる
小説は思いついたまま書き出すのも楽しいですが、途中で止まってしまう人が多いのも事実です。その原因の多くは「最初の準備不足」です。
準備といっても難しいことではありません。
- どんな読者に読んでもらいたいか
- どんなジャンルに挑戦したいか
- アイデアをどう記録していくか
この3点を意識しておくだけで、筆が止まる確率は大きく下がります。
初心者がやりがちなNG例
最後に、小説を書き始める前にありがちな失敗も挙げておきましょう。
- 「長編から挑戦する」 → 初心者は短編で感覚をつかむのがおすすめ
- 「アイデアを頭の中だけで温め続ける」 → 書かない限り形にはならない
- 「設定を作り込みすぎて本編が進まない」 → 設定は必要最低限でOK
完璧を求めるあまり、一文字も書かないまま時間が過ぎてしまうケースは本当に多いです。最初は「不完全でもいいから書いてみる」くらいの気持ちが大切です。
まとめ
第1回の内容を振り返ると……
- 小説を書く目的を整理しよう
- 読者を少し意識するだけで物語は変わる
- アイデアは必ずメモに残そう
- 短編や小さな挑戦から始めてみよう
これらを心に留めておくだけで、小説を書く第一歩はぐっと踏み出しやすくなります。
次回は 「ジャンルを決めよう」 をテーマにお届けします。自分の得意や興味を活かせるジャンルを見つけることで、作品作りはさらに楽しくなりますよ!
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