【第2回】ジャンルを決めよう

こんにちは。「イチからノベル」管理人です。
前回は「小説を書き始める前に知っておきたいこと」をテーマにお話ししました。今回はその次のステップ、「ジャンルを決める」 について掘り下げていきます。


ジャンルは読者との約束

小説におけるジャンルとは、いわば「読者との約束」です。恋愛小説を手に取った読者は恋愛の物語を期待しますし、ミステリーを選んだ読者は謎解きやサスペンスを求めます。

ジャンルを決めておくことで、読者は「この物語にはこういう楽しみがある」と安心して読み始めることができます。逆にジャンルが曖昧だと、「これは何の話なんだろう?」と混乱されてしまい、途中で読むのをやめられる可能性が高くなります。


主な小説ジャンルと特徴

まずは代表的なジャンルとその特徴を整理してみましょう。

  • 恋愛小説
    人と人との心のつながりを中心に描く。王道ストーリーが多く、幅広い層に読まれる。
  • ファンタジー小説
    魔法や異世界など、現実に存在しない世界観を楽しむ。自由度が高い分、設定の工夫が求められる。
  • ミステリー小説
    謎や事件を軸に展開。伏線やトリックの構成が重要で、読者を「驚かせる」快感がある。
  • ホラー小説
    恐怖や不安を描く。怪談やサスペンス要素も含まれやすい。
  • SF小説
    未来技術や科学的な発想をベースに描く。世界観の構築力が問われるジャンル。
  • 青春・日常小説
    学校生活や日常の中の成長を描く。身近さが魅力で、多くの読者が共感しやすい。

これらを組み合わせて「青春ミステリー」「恋愛ファンタジー」のようにするのもよくある手法です。


自分の「好き」から始めよう

初心者が最初に選ぶジャンルは、とにかく自分が好きなもの が一番です。好きなジャンルであれば、執筆中に迷ったときも「自分ならどう描きたいか」と判断がつきやすくなります。

例えば……

  • 恋愛漫画が好きなら恋愛小説に挑戦
  • 推理ドラマが好きならミステリー小説へ
  • ゲームや映画でファンタジーが好きならファンタジー小説を

自分の「消費者としての好み」を作品に反映すると、自然と情熱を込めて書けます。


読者層を意識するとより効果的

ジャンルを決めるときには、想定する読者層も考えてみましょう。

  • 若い読者層には「異世界ファンタジー」や「青春恋愛」が人気
  • 大人向けなら「ミステリー」「人間ドラマ」「歴史小説」も強い
  • ホラーやSFは niche だけれど根強いファンが存在

「この物語は誰に読んでもらいたいか」をイメージすると、ジャンル選びの指針になります。


初心者が陥りやすい罠

  • 最初から複数ジャンルを混ぜすぎる
    → 「恋愛×SF×ミステリー×ホラー」のように盛り込みすぎると散漫になりがちです。
  • 人気ジャンルだけを狙う
    → 自分が好きでもないジャンルに挑戦すると続きません。
  • ジャンルを曖昧にしたまま書き始める
    → 結果として「何が書きたかったのか」が自分でも分からなくなることがあります。

ジャンルを決めるコツ

  1. まずは1ジャンルに絞る(初心者は特におすすめ)
  2. 自分が楽しんで書けるものを選ぶ
  3. 読者像と照らし合わせる

ジャンルは最初の看板です。書き進めるうちに別の要素を加えるのは問題ありませんが、入口の時点で明確にすることで物語がブレにくくなります。


まとめ

  • ジャンルは「読者との約束」
  • 好きなジャンルから選ぶのが一番
  • 読者層を意識するとさらに効果的
  • 最初はシンプルに1ジャンルで挑戦

次回は 「テーマとコンセプトを固める」 を解説します。物語の芯を作る大切なステップですので、ぜひ楽しみにしていてください!

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